(2)ボルト・ナットの多くは常温で作られる

■六角ナットの製造方法と特徴
製法の区分 ナットの通称名 製造方法 適用範囲
冷間圧造 ホーマナット 断面が円形または六角形の線材を、多段打ちナットホーマを使って常温のまま成形します M2〜M30
熱間鍛造 熱間ホーマナット 熱間ホーマにより材料を摂氏1200度まで加熱して成形します。冷間加工で成形できない太い寸法を作るのに適しています M20〜M45
熱間鍛造ナット 熱間油圧プレスで成形します。冷間圧造、熱間ホーマでは作れない太い寸法に適しています M45〜M76
ムトン(板落しハンマ)で成形します。冷間圧造、熱間ホーマでは作れない太い寸法に適しています M80〜M130
温間圧造 温間ナット 電気抵抗加熱機で瞬間的に加熱し、ナットホーマで量産します。SUS304(18−8ステンレス)の場合に用いられる製法です M8〜M20
切削 磨ナット
(切削ナット)
六角磨シャフトに切削加工で下穴をあけ、切断、面取りを行って成形します M2〜M80
鍛造六角ナット素材からバチカル加工によって成形します M85〜M130
棒鋼からシカル盤による六角取り加工で成形します M85〜M130

 

■六角ボルトの製造方法と特徴
製法の区分 ボルトの通称名 製造方法 適用範囲
冷間圧造 冷間ボルト
ヘッダボルト
生押し
線材を常温で塑性変形させて成形します。最も一般的なボルト頭部成形法。機械はヘッダ及びトリマ、あるいはボルトホーマを使用します M3〜M42
熱間鍛造 熱間ボルト 加熱ボルト フリクションプレスで成形します M10〜M36
熱間油圧プレスまたはムトン(板落しハンマ)で成形します M39〜M80
温間圧造 (ステンレスボルト) SUS304(18−8ステンレス)などのオーステナイト系ステンレスボルトの非磁性維持、工具消耗減、加工硬化防止による後加工の容易さを目的として、ヘッダで圧造する直前に電気抵抗加熱機で摂氏300〜400度に瞬間加熱して、量産します M8〜M20
切削 切削ボルト
挽出しボルト
削出しボルト
普通旋盤、ターレット旋盤、NC旋盤などで加工します M1〜M150以上

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